八王子自体の歴史が古いことは皆さんご存知だと思います。しかし、八王子が神奈川県に所属していたことを知る人は少ないのではないでしょうか?
近代で八王子という大きな行政単位が初めてでてくるのは1889年のことです。この時、八王子にあった19の町、村などが合併し神奈川県南多摩郡の「八王子町」が成立しました。
神奈川県だった時期はわずか4年だけで1893年には東京府(今の東京都)南多摩郡の八王子町となります。1917年には町の拡大に伴い全国で66番目に市政が施行され「八王子市」となります。1941年には北東部の小宮町が編入され、ますます八王子市は大きくなります。戦中の1943年には東京都が発足し現在と同じ「東京都八王子市」となりました。
戦争が終わり市町村合併が奨励され、1955年には横山村、元八王子村など6村が新たに編入されました。その4年後には浅川町が編入され浅川駅は高尾駅という名前に変更されました。東京オリンピックの年である1964年には南東部の由木村が編入され今の八王子市とほぼ同じ形になります。
いずれの町村も編入される前は町長、村長がいて議会や役場がありました。今でも、八王子市の施設はかつての村役場や町役場だったものが多いです。このことを思い出したら気にしてみてください。何か当時の跡が残されているかもしれません。
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